宇治神社

宇治神社は神路山のふもと、五十鈴川のほとり(左岸)に鎮座し、伊勢神宮の内宮さまの鳥居前町「宇治」をお守りくださる氏神さまをお祀りしています。

主祭神は大山祇神(オオヤマツミノカミ)で神生みの際お生まれになられた山神の最高神といわれています。宇治神社には、足神神社の宇麻志阿斯訶備比古遅神(ウマシアシカビヒコヂノカミ)、 蓬莱稲荷神社の宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)など25柱の神様が合祀されています。

また、中世より鳥居前町として栄えた館(たち)・今在家(いまざいけ)・中之切(なかのきり)・浦田(うらた)の四ヶ町と、 これらの町で暮らし、働き、縁ある人々を、日々お守り下さる産土神(うぶすなのかみ)でもあります。

古くは四ヶ町でそれぞれ祀られていた神社の御祭神と旧内宮所管社の御祭神25柱が宇治神社に合祀されたのは、明治41年のことです。 以来、当社の御神徳のもとに、同じ氏子として互いに深い精神的なつながりを持ち、神領民としての誇りを保ちながら、お祀りを続け今日に至っております。

平成28年11月26日に第六回式年遷宮が斎行されて新しい御本殿にお遷りになりました。また平成29年には境内にある足神神社と蓬莱稲荷神社も新しく建て替えられました。

神宮全景

御祭神と御神徳

大山祇神(オオヤマツミノカミ)【主祭神】
 神生みの際お生まれになられた山神の最高神。農家においては農耕の神として、また一般の人々にとっては生業や家庭の守護神です。

宇麻志阿斯訶備比古遅神(ウマシアシカビヒコヂノカミ)【足神さん】
 古事記では、天地が初めて開けたときに4番目にお生まれになった天神。生き生きとした生命力を授けて下さる。

宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)【蓬莱稲荷神社】
 五穀豊穣の神。全ての産業の守り神で、家庭にあっては衣食住の全ての守護神です。

玉移良比賣神(タマイラヒメノカミ)
 国生神の宇治津比女命の御子で、宇治を守護する地主神です。

御裳須曽姫神(ミモスソヒメノカミ)
 五十鈴川の守護神です。

豊玉比賣神(トヨタマヒメノカミ)
 豊かな玉に神霊を宿らせ、身に付ける人々を守護するといわれます。真珠を讃えた名ともいわれます。

素戔嗚尊(スサノオノミコト)
 天照大御神の弟神。「祇園さん」「津島さん」「天王さん」と呼ばれ、広く世に崇敬される神。疫病を鎮め癒して下さり、また植林の神ともいわれます。

天兒屋根命(アメノコヤネノミコト)
 高天原(たかまがはら)において、天照大御神が岩戸隠れされた時、美しい祝詞を奏して大御神を岩戸から出し奉った神。朝廷の祭りを司る大中臣氏(藤原氏)の祖神で、天意をお伝えになる神です。

速秋津日子神(ハヤアキツヒコノカミ)
 伊耶那美神の神生みの時生まれた水の神です。

速秋津比女神(ハヤアキツヒメノカミ)
 水戸を司り、水戸にあって祓いを掌り給い、人々が知らずに過ち犯した罪を呑み込み、消し去って下さる神です。また、水の流れを支配する神でもあり、子授けの御神徳を持つといわれています。

新川比賣神(ニイカワヒメノカミ
 大山祇神の御児。山々から湧き出る水が川となって流れ、そこを守護する神です。

火産霊神(ホムスビノカミ)
 火の神で、火を燃やす力・防ぐ力をお持ちになる。秋葉さんともいいます。

水波賣神(ミズハノメノカミ)
 水の神で、御裳須曽姫神を助け、五十鈴川を水害から守る水の神です。

神名不詳一座
 むかし、五十鈴川上流の鏡石の上に祀られていた旧石津賀神社の祭神です。

応神天皇(オウジンテンノウ)
 安産の守護神として名高い神功皇后の御子で、ともに安産の霊験で有名。厄除開運・殖産興業の守護神として崇められています。「八幡神信仰」として広く知られています。

天見通命(アメノミトオシノミコト)
 中臣大鹿命の御孫。皇大神宮御鎮座の垂仁天皇の御代、初めて選ばれて祢宜となり神官にてお仕えされた。荒木田氏の祖。

大職冠鎌足神霊(タイショクカンカマタリシンレイ)
 中臣鎌足。大化の改新の後、中大兄皇子を助け大功のあった方で、藤原氏の大祖です。

和気清麿神霊(ワケノキヨマロシンレイ)
 奈良朝、称徳天皇の御代より天皇に仕えた。宇佐八幡宮の神託で君臣の大道を明らかにされた。忠誠の神です。

菅原道真神霊(スガワラノミチザネシンレイ)
 宇多、醍醐天皇に仕えた政治家。学者、文人でもあり和歌・学問の神として崇められている。「天神さん」とも呼ばれています。

楠正成神霊(クスノキマサシゲシンレイ)
 南北朝時代の武将で、建武中興のために大きな役割を果たされた。後に精忠の神として崇められる。

彌武彦神(ヤタケヒコノカミ)
 室町時代の内宮一祢宜荒木田守武の神霊。15歳で祢宜になり、63年間お仕えされた。連歌の秘奥を究め俳諧の道を開かれた俳祖。

羽倉東麿神霊(ハクラアズママロシンレイ)
 荷田春満(かだのあずままろ)大人。江戸時代の国学者、歌人。伏見稲荷神社に仕えられる。

岡部真淵神霊(オカベマブチシンレイ)
 賀茂真淵(かものまぶち)大人。江戸時代の国学者・歌人。

本居宣長神霊(モトオリノリナガシンレイ)
 三重県松坂に生まれ、江戸時代の国学者。医学を修め、賀茂真淵公に入門して古道研究を志し、三十余年を費やして、大著「古事記伝」を完成される。

平田篤胤神霊(ヒラタアツタネシンレイ)
 江戸後期の国学者。

合祀遠景

「足神さん」について

足神さんとして祀られているのは、宇麻志阿斯訶備比古遅神(ウマシアシカビヒコヂノカミ)で、古事記では、天地が初めて開けた時に四番目に お生まれになった神様とされています。
 生き生きとした生命力を授け、細胞の働きを活性化させ、病気を癒して下さいます。また、微生物のはたらき、菌類の発酵をも促されます。
崇敬者には、「足神さん」と呼ばれ親しまれ、病気の平癒の祈願、お礼にわらじを奉納する習わしがあります。

『神宮略典』によると宇治神社は、皇大神宮末社に葦立弖社(アシタテシャ)に擬し、一説には宝暦年間(1751~1764年)磯部街道笹原茶屋の亭主が、老狐が足を傷して治療に手を尽くしたが、その効無く悶死したが、亭主はこれを厚く葬り山神に祖霊と祀り崇敬したといわれます。
足の疲労平癒を祈れば必ず加護ありと遠来より祈る方が多くなり、草鞋や絵馬、幟を献ずる方が多くなりました。

 近年では、スポーツ選手が「足が速くなるように、良い記録が出るように」と、また、「足、腰を痛めた方が「撫石」で患部を撫でると治るといわれて、お参りされる方も多くみられます。  

足神さん
撫石
【撫石】 祈祷の時、体とこの石を交互に撫でて、足の平癒を祈って足神さんのご加護をいただいてください。

蓬莱稲荷神社について

現在の五十鈴川郵便局と藤屋窓月堂との路地(宇治中之切町旧進修小学校地内)にあったものを移したものであります。
元来は今在家町丸山にあったもの(1684年~1688年 林崎文庫設立時は、稲荷神社があった)を、天明2年(1782年)修築時に移されたものであります。
内宮権禰宜で副物忌父職(そえものいみのちち)を兼帯したことから、蓬莱家の社であったと思われます。

蓬莱神社

アクセス

・JR東海 伊勢市駅下車
・近鉄 宇治山田駅または五十鈴川駅下車
・三重交通の市内循環バスで「外宮・内宮」行きに乗り「内宮前」下車。
・各駅よりタクシーでは10分程度。
・当社駐車場はありません。内宮前駐車場をご利用ください。
内宮の宇治橋を背にして左方向に目を向ければ駐車場の奥に南伊勢町に続く1本の細い県道が見えます。
その道を約20メートル位すすんだところにあります。
※ 社務所は、午前9時から12時まで開いています。(祭典日、祝日以外の木曜日は休みです)
住所:三重県伊勢市宇治今在家町172 電話:0596-24-9587